Fujiwara-Rothchild, Ltd. | |||||||||||
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[市場調査報告書]
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要約2009年から始まった3Dの再来は、”ブーム”ではなく、プラットフォームとしての定着が進むと弊社は分
析してきた。現在の3D民生が抱える課題と、そのソリューションの方向性について、多角的に分析し、
各社の対応の方向性を合わせて整理した。コンテンツ/ディストリビューション/プラットフォームの上昇
スパイラル化には、ハリウッド依存からの脱却と、3Dディスプレイ表示品質の向かうべき方向性への確
信と革新が必然である。
分析踊り場にさしかかりつつある3D民生市場
TTVをはじめデジタルカメラやビデオカメラ、スマートフォンなど各種の民生機器で3D対応機種が揃った
が、 3Dで市場をけん引する訴求力が全体に不足している。3D対応のディスプレイは4"程度からプロ
ジェクターの100"まで多様なサイズが揃ったにもかかわらず、各々の3Dプラットフォームにおけるコン
テンツ不足とディストリビューション手段の最適化にもたついている。
表示技術に追い付けない3D放送の充実と標準化
踊り場にある大きな要因の一例である。Full-HDの表示技
術が主流の市場にHalf-HDのSide-by-Side でデリバリす
る放送と、それでも増えない3D チャネルが踊り場感を拡
大している。今後のデリバリは、ネットワークが最重要とな
る。
踊り場を抜けて新たな成長へ
まさに2Dで旺盛な需要を創り出しているモビリティ、インターネットコネクティビティ、ソーシャルネットワ
ーク、スマート化の動向に、3D民生が踊り場から抜けて新たな成長に向かうソリューションがある。FRL
が主張する、3D民生成長のための3大要素、コンテンツ/デリバリ/プラットフォームを、現状の各要
素の進化のアンバランスを解消して上昇スパイラルに向かわせることが必要となる。特に、コンテンツ
と表示能力の進化のバランスによる3D 表示画質が、今後の命運を握る。
3D表示技術
コンテンツディストリビューションの遅れは、結果的にプラットフォーム側の信号変換技術を要求し、
2D/3D conversion、2D to Multi-view Conversion、Super Resolution 技術など多くの画像処理技術の充
実が必須である。3D 映像がなぜ一眼レフや2D 4k2k映像のように、1 ランク上のクオリティと位置付け
られないのか、将来に向けて目指すべき3D映像のクオリティとは、などを考慮したうえでテクノロジー
が論じられるべきである。この観点を中心にその進化を分析した。
図表サンプル |
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