発刊日: | 2016年6月30日 |
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ページ数: | 169ページ |
税抜価格: | 500,000円(ハードコピーのみ)/ 550,000円(ハードコピー及び電子ファイル) |
PDFによるご案内と目次、本文一部抜粋 |
本レポートは、ふじわらロスチャイルドリミテッドが2012年から継続的に1年に1冊ずつ発行してきた、光ディスクアーカイブ市場に関する分析レポートの第5弾となる。
これまでのレポートは、光ディスクアーカイブの可能性(2012年発刊)、光ディスクアーカイブ2013 (2013年発刊)、光ディスクアーカイブ2014 (2014年発刊)、光ディスクアーカイブ2015 (2015年発刊) として刊行した。2016年版は、これらのアップデート版に位置づけられるものである。本号では〜コールドストレージ用途の躍進〜を副題としている。
データストレージ市場として、巨大な米国、成長の早い中国、慎重な日本と言え、特に米国・中国が当面の成長ターゲットとなる。米国ではFacebookがPanasonicのfreeze‐rayのパイロットプラントの納入第一 弾が完了し、Sonyはビデオアーカイブの好調さと共に、1台で最大180PBのシステムを開発し受注もした。この1年の光ディスク業界の動きが300GBのアーカイバルディスク投入のタイミングで非常にアグレッ シブであったために、容量の増加が大きいコールドストレージの分野で光ディスクの2016年の伸びはめざましく、その延長で2020年の単年で32EB、累積(実稼働イメージ)で65EBとなり、急拡大するコール ドストレージの中で明解なポジションを獲得する。今後のArchival disc roadmapへの信頼がビジネス拡大の鍵になるが、500GBのディスク・ドライブの開発も順調である。2020年までは12枚入りカートリッジ 容量で比較するとLTOとほぼ並行して容量増加の推移となる。ライブラリシステムとしては、1ロボットあたりのストレージ容量は、現状で180PB、1TBディスクでは600PBを実現し、巨大なデータセンタにも十分 対応出来る。ディスク・システム共に大変化を遂げている。光ディスクアーカイブには、中国政府も非常に積極的であり、中国メーカやPanasonic(Hualu)の動きも好調である。中国独自開発の計画も動き始 めている。
ニアライン用HDDは容量拡大に不安が残る中で、LTOは好調であり、光ディスクの容量増大による対容量におけるイニシャルコストの低減が、例えそれがfrozen data storageの役割からのスタートであって も、コールドストレージにおける重要なポジションを獲得し始めている。2015‐2016はコールドストレージにおける光ディスクの歴史として最も重要な変化を示した1年として記録されることとなろう。
1 目次 2 はじめに 3 エグゼクティブサマリ 3.1 光ディスクアーカイブ、コールドストレージの動向概要 3.2 エンタープライズ用途光ディスクストレージの現況 3.3 世界のアーカイブストレージ容量規模推移 3.4 エンタープライズにおけるコールドストレージ容量トレンド 3.5 光ディスクストレージの容量トレンド 4 光ディスクストレージのエンタープライズビジネスへのアプローチ 4.1 光ディスクアーカイブの理念と意義 (updated) 4.2 光ディスクストレージのアーカイブ対応の歴史とその弊害 4.2.1 Duplication/Publication ビジネス (not updated) 4.3 使用形態からみた光ストレージの分類 (updated) 4.4 アプリケーション別ビジネスモデル分類 形態、プレーヤ、規模 4.4.1 光ディスクストレージ用途のカテゴライズ (updated) 4.5 顧客データ規模別ビジネスモデルと現状 (not updated) 4.5.1 顧客データ規模別(大規模、中規模、小規模)ビジネスモデル分類 4.5.2 顧客データ規模別(大規模、中規模、小規模)市場の規模感 4.5.3 顧客データ規模別光ディスクアーカイブのビジネスモデル 4.5.4 光ディスクアーカイブの顧客規模別 実用例/可能性 4.5.5 顧客データ規模別 OD, Tape に関する各社の営業における顧客反応 4.5.6 OD, Tape アーカイブシステムに関するそれぞれの営業課題 4.6 市場概観(updated) 5 光ディスクアーカイブのビジネスモデル及びビジネスアプローチ 5.1 コールドストレージビジネス 5.1.1 コールドストレージとは何か 5.1.2 コールドアーカイブにおけるHDD のセグメンテーション 5.1.3 コールドストレージにおける光ディスクの使われ方 5.1.4 コールドストレージ用途(大規模ユーザ、データセンタ等) 5.1.5 コールドストレージ課題(コスト、品質) 5.1.6 コールドストレージ課題(マーケティング) 5.2 光ディスクオフラインアーカイブ 5.2.1 オフラインアーカイブの実例 5.2.2 Off-line とNear-line の併用 5.2.3 アーカイブ用途分析 5.2.4 データアーカイブ用途の課題(品質) 5.2.5 データアーカイブ用途の課題(データの層別) 5.2.6 データアーカイブの用途例と市場拡大の課題 5.3 Video archive(映像アーカイブ、ポストプロダクション、放送局等) 5.3.1 市場の拡大動向 5.3.2 ビデオアーカイブ市場拡大の課題 5.4 世界各国のアーカイブ事情 5.4.1 失われるデータを保存するための競争 (not updated) 5.4.2 日本のアーカイブ、及び文書管理の現状 (updated) 5.4.3 米国アーカイブの実態概説 (not updated) 5.4.4 中国 (updated) 5.4.5 韓国 (not updated) 5.4.6 欧州におけるアーカイブ概説 (not updated) 6 各種Cold storage の技術動向と市場動向 6.1 LTO 6.1.1 LTO 市場規模 6.1.2 LTO ロードマップ 6.1.3 LTO 技術開発動向 6.2 HDD 6.2.1 HDD 市場規模 6.2.2 HDD 技術動向 6.2.3 HDD 容量供給の増大 6.3 光ディスク 6.3.1 光ディスク市場規模 6.3.2 光ディスク技術開発動向 6.3.3 PANASONIC-SONY 共同開発規格の内容と開発動向 6.4 HDD、LTO、光ディスクの今後の動向比較 6.4.1 各ストレージの容量トレンド比較 6.4.2 各種ストレージの転送レート 6.4.3 各種ストレージのAreal density Trend 6.4.4 各種ストレージのbit cost 比較 7 光ディスクアーカイブ関連企業の市場アプローチと動向 7.1 SONY 7.1.1 Video archive ビジネス(2015 前半までの状況) 7.1.2 Sony ビデオアーカイブ 2016:NAB 2016 7.1.3 Cold storage ビジネスへの取り組み(2015 年まで)updated 7.1.4 Cold Storage 2016 以降 OCP 2016 7.1.5 SONY Everspan 公表スペック 7.2 Panasonic 7.2.1 ビデオアーカイブ (2015 年まで)updated 7.2.2 ビデオアーカイブ NAB 2016:“freeze-ray” 7.2.3 コールドストレージ (2015 年まで) updated 7.2.4 コールドストレージビジネス (2016 年) OCP 2016:Panasonic 7.3 中国系企業・研究機関の開発動向 7.3.1 Netzone 7.3.2 華中科技大学、武漢国立研究所 7.3.3 Amethystum Storage Technology Co.,Ltd 7.3.4 Hualu Optical Storage Research Institute (Dalian) Co.,Ltd 8 大規模データセンタの光ディスクストレージに対する理解と動向 8.1 Alibaba のCold storage に対する考え方 (not updated) 8.2 2014 年〜2015 年Facebook 動向(updated) 8.2.1 2014 年のOCP 発表とその後の動き 8.2.2 2015 年Facebook 発表のoptical storage に対する考え方 8.2.3 Facebook におけるOptical Cold Storage の使い方 8.2.4 2015 年のその他の動き1 (updated) 8.2.5 2015 年のFacebook の動き 8.3 Facebook 発表が市場に与えたインパクトとその波及調査 8.3.1 データセンタなど横展開による拡大の可能性 (updated) 8.3.2 大データユーザ企業の今後の光ディスクストレージ採用について (updated) 9 光ディスクCold Storage 普及予測 9.1 Cold storage データ容量の増加トレンドと各ストレージの寄与 9.2 光ディスクストレージの今後の動向 9.3 今後の光ストレージ拡大のための課題 9.4 今後の光ディスクストレージの展望 10 参考資料 11 各社個票 図表 FIG 1 Archive とCold Storage FIG 2 Executive Summary FIG 3 Worldwide 主要ストレージの年間総出荷容量トレンド FIG 4 Total yealy Cold storage Capacity FIG 5 Total accumulated Cold storage capacity FIG 6 エンタープライズにおけるコールドストレージ容量トレンド FIG 7 Cold storage Capacity Trend (yearly) FIG 8 Cold storage Capacity Trend (累積) FIG 9 光ディスクアーカイブの理念と意義 ※info-plosion (1) FIG 10 Optical storage archive categolization by application FIG 11 Optical storage archive categolization by size FIG 12 データアーカイブ市場の構造 FIG 13 顧客データ規模別市場の現状の規模感 FIG 14 Data Center と Archive のビジネスモデルの相違 FIG 15 光ディスクアーカイブ採用例 FIG 16 デジタルアーカイブ促進に向けた課題(国立国会図書館)(5) FIG 17 ODA,LTO 使われる理由、使われない理由 FIG 18 営業課題 FIG 19 Hierarchical Storage Management FIG 20 Cold storage model とプレーヤ FIG 21 Expansion of optical disc archive FIG 22 HIT 社の米国大手製造業における実用例 FIG 23 データアーカイブ用途とプレーヤ FIG 24 JIIMA アーカイブ用光ディスク認証制度(2) FIG 25 アーカイブ用途における品質確保の状況 ※OPARG WORLD(3) FIG 26 アーカイブソフトウエア例 FIG 27 アーカイブソフト提携例 FIG 28 アーカイブ対象分野(JIIMA 資料より) FIG 29 Video archive とプレーヤ FIG 30 日本コンテンツの主なアーカイブの現状 FIG 31 行政文書等のファイル等の保有数 FIG 32 保有する行政文書ファイル等が多い行政機関 FIG 33 行政文書ファイル等の媒体の種別 FIG 34 アーカイブの現状:米国の代表的なアーカイブ FIG 35 米国 政府系アーカイブの例:NARA FIG 36 アーカイブの現状:英国 FIG 37 アーカイブの現状:フランス FIG 38 LTO Accumulated Capacity (EB) trend FIG 39 LTO/光ディスクのGB 単価比較 FIG 40 LTO eight generation FIG 41 Sony 185TB 以上のLTO 技術発表(6) FIG 42 FUJIFILM 220TB LTO(7) FIG 43 Enterprise HDD Capacity trend FIG 44 Enterprise HDD Unit shipment trend FIG 45 HDD New Technologies FIG 46 Shingled Write Overview ※Air HDD vs.Helium HDD (8) Shingled Write Overview(9) FIG 47 HDD New Technology (bit patterned media) ※左図(10)、右図(11) .. 88 FIG 48 HDD: trend of average capacity / drive FIG 49 Worldwide enterprise optical storage capacity trend FIG 50 大容量光ディスクの開発状況 FIG 51 大容量光ディスクに関する各社の開発状況 FIG 52 Panasonic-Sony のArchival disc (12) FIG 53 (参考)光ディスクカートリッジ容量vs LTO FIG 54 Large capacity optical disc max speed Roadmap FIG 55 Areal density Trend(7) FIG 56 Storage Media bit cost Forecast(12) FIG 57 SONY end-to-end solution FIG 58 SONY at NAB2015 FIG 59 SONY NAB2015-2 FIG 60 SONY 8 laser drive for 300GB archival disc FIG 61 SONY 1.5PB optical disc library for cold storage FIG 62 SONY Oprical disc archiver 市場 FIG 63 PANASONIC NAB2015-2 FIG 64 Panasonic Compact Archiver FIG 65 Hualu データセンタの竣工式 FIG 66 HIT products FIG 67 HMS5175 (HIT) FIG 68 武漢国立研究所 1.5PB 光ディスクライブラリ FIG 69 Amethystum blu-ray disc library FIG 70 Hualu Optical Storge 商品 FIG 71 Hualu Optical Storge 納入実績・パートナー FIG 72 金融における光ディスクアーカイブの使用例 FIG 73 博物館、档案館などの利用形態 FIG 74 医療系における使用例 FIG 75 Alibaba1(15) FIG 76 Alibaba2 FIG 77 Alibaba3 FIG 78 Facebook system 仕様 FIG 79 Facebook が考えるBD の限界と長所・短所 FIG 80 Facebook: Cold storage のあり方 結論 FIG 81 Reed Solomon Redundancy FIG 82 freezw-ray at CES2016 press conference FIG 83 OCP summit 2016 FIG 84 Everspan 全体像 FIG 85 Drive unit FIG 86 Drive unit を背面から見たところ FIG 87 Disc Tray FIG 88 拡張ユニット FIG 89 最大拡張システム FIG 90 Everspan weght & dimensions FIG 91 Panasonic booth FIG 92 Panasonic Archival disc drive & disc FIG 93 Freeze-ray system (展示品) FIG 94 Front and rear view FIG 95 データセンタ向けLarge scale data archive system FIG 96 NAB Panasonic freeze-ray FIG 97 NAB Panasonic 300GB カートリッジ FIG 98 NAB SONY 展示 FIG 99 NAB: SONY Technology Roadmap FIG 100 Enterprise Nearline, archive storage capacity FIG 101 光ディスクアーカイブの今後必要な市場アプローチ 表 Table 1 アクセス頻度の低下したデータのアーカイブ