発刊日: | 2013年5月15日 |
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ページ数: | 104ページ |
税抜価格: | 500,000円(ハードコピーのみ)/ 600,000円(ハードコピー及び電子ファイル) |
光ディスクアーカイブはその特徴を活かしたシステムの開発が進み、市場では アーカイブデータの処理を大きな課題として捉える動きが加速している。その結 果、現在、光ディスクアーカイブに対する肯定的認識が必然となるターニングポ イントを迎えている。
これから再び大きく動き出そうとしている光ディスクアーカイブシステム市場で適 切な事業戦略の打ち出しが可能となるべく、本レポートでは、ストレージベンダ やユーザの視点を含む詳細分析により、光ディスクアーカイブシステムの成功 シナリオを必然の流れと結論づけ、整理した。
今、光ディスクストレージ業界には、大規模ユーザやストレージベンダの光 ディスクストレージに関する過去のイメージによる誤解と混乱を払拭するこ と、並びに市場における専用のアーカイブストレージシステムの有効性に対 する理解の促進が求められている。また、アーカイブすべきデータに関する 整理並びにIT ルール設定を啓蒙すること、及びアーカイブに関する多くの課 題を解決する専用アーカイブシステムの多大な効果について、光ディスクスト レージ業界を挙げて市場浸透の努力をしなければならない。光ディスクリテラ シーの高いユーザや経営層のみならず、一般のIT 担当へと理解を広めなけ ればならない。
アーカイブにおける、明解な光ディスクアーカイブストレージのメリットは、規模が大きくなれば 消費電力の大きな削減につながるものであるし、現場レベルでは判断しにくい長期視点にお けるコストダウンは経営レベルが意識する効果の大きなものである。但し、このレベルの内容 は日常の現場レベルの商談では直接理解されにくいものであると指摘されている。
基本的には短期のTCO 低減化が要求されるが、長期保管におけるTCO 低減効果は経営レ ベルの判断として捉えられる。現場のマネージャレベルでは、業務遂行に影響を与えるスト レージの基本スペック、中長期の使用に関する要件(ロードマップやマイグレーションの必要 性など)、及びオフライン保管などにおけるインハウスの管理コストなどが検討項目になる。 (41ページより一部引用)
「アクセス頻度の低下したデータ」と「アーカイブデータ」はプライマリーシステムに長期保管すべき データではない。よりコストの安いHDD/RAID のシステムへ移行するメリットは、アクセスの早さ、シ ステム全体としていつでもデータを利用できる、及び重複排除などソフトウエアの効用を受け続ける などである。しかし、この用途に消費電力が大きく、長期のTCO が高いシステムを用いる理由は、 「アクセス頻度の低下したデータ」でもアクセス要求に対して即時に読み出せることに価値があると 判断していることである。「アーカイブデータ」は明快にそれと分離して考慮されなければならない。 (97ページより一部引用)