オンラインレポート

ダスト・ネットワークス社「SmartMesh」の紹介

2011年12月にリニアテクノロジーの傘下となったダスト・ネットワークス社のワイヤレス・センサー・ネットワーク規格「SmartMesh」の紹介をする。
SmartMeshは、米国においても2万ネットワーク以上が稼働しており、豊富な導入実績がある。もともと、SmartMeshは、ダストネットーク社の元CEOであるKris Pister教授が、開発初期段階からペンタゴン(米国国防総省)の先端技術開発プロジェクトの意向を受けて開発したものであり、屋外での厳しい環境での利用に耐えうる通信の安定性を有している。

具体的な導入事例も多く、設備の状態や周辺環境のモニタリングを目的とした石油精製プラント、コンベア・車軸・パイプ・タービンなどの産業用途、インテリジェント・パーキング、データセンターのHVAC(空調)制御、電源装置および計測制御機器、エネルギーマネジメントなど幅広い分野で利用されている。

例えば、米国のデータセンターではビル内の温度管理システムとして利用されており、空調電力消費量を従来の70%に抑えられた。
また、ロサンゼルスでは、スマートパーキングシステムとして利用されている。2万台のセンサーを路上駐車場に設置して駐車状態を常にモニタリングし、この情報を警察官のスマートフォンで常に確認できるようにした。その結果、違法駐車の検挙率が上がり、駐車場からの収入が3倍に増加した。

通常、敷設コストのかかる有線によるネットワークよりも低価格でインフラモニタリングシステムを構築できることが、ワイヤレス・センサー・ネットワークのメリットである。その一方で、通信の接続性・信頼性の低さと電源の確保が課題となっている。
SmartMeshは、99.999%と高い接続性(信頼性)を持ち、低消費電力であるという2つの点が強みとなっている。

鉄柱や機器などが多いプラント内や屋外においてワイヤレス・センサー・ネットワークを設置する際のネックの一つに、障害物や遮蔽物によって電波が遮断されてしまうことがある。SmartMeshはネットワークの冗長性を確保するために、各ポイントで3ヶ所の経路を確保し、通信状態に問題があれば適切なルートを自動的に確保する仕組みで、この問題を解決している。

また、ワイヤレス・センサー・ネットワークを用いて、インフラモニタリングシステムを構築する場合には安定的な電源の確保がネックとなる。SmartMeshの場合、電力消費量はきわめて低く、電池交換も7年間必要がない点が大きなメリットであると言える。

「SmartMesh」の強み(プレゼン資料より)
SmartMeshの強み