オンラインレポート

IBC2011展示より:ソニーの光ディスクによるアーカイブ・ストレージシステムについて

ソニーは2011年9月9日、「12枚の光ディスクをカートリッジ化してドライブユニットで記録・再生する次世代の映像アーカイブ・ストレージシステムを開発」という発表を、同社のウェブサイトにて行った。

筆者は9月8日−13日オランダ・アムステルダムで開催されていた放送に関するカンファレンス・展示会「IBC2011」におけるソニー展示ブースにて展示されていたアーカイブ・ストレージシステムを見る機会を得たので、ここにレポートする。

ソニーの展示ブースに向かい、同社の説明員に「先日発表された光ディスクによるアーカイブ・ストレージシステムの展示はありますか?」と質問したところ、「よくご存じですね」というコメントとともに、その広大な同社ブースでは比較的目立たない場所を案内された。

展示されていたモニターに示された説明は日本における報道とほぼ同じ内容で、ファイルベースでデータを扱うことが可能であり、容量は300GB−1.5TB、ライトワンス/リライタブルの2タイプ。その他モニターに示されていた特徴としては、光ディスクの長期保存性、保存に係る低コスト、将来におけるドライブの下位互換性の保証、等である。

担当の説明員は見当たらなかったため、近くにいた説明員に上記システムについて尋ねたところ、今回の展示は技術の展示であり、マーケティングに関する展示でないということだった、しかも当日は技術担当の説明員もいなかったため、あまり詳しい話を聞くことは出来なかったが、上記の説明員の話では、(最大限)12枚のBlu-ray Discをあたかも1枚のディスクのように扱うことが特徴であり、光ディスクは転送レート等で他のストレージに対する優位性はないが、そのアクセシビリティにおいて十分差別化が可能であると胸を張っていた。



予てからFRLでは、光ディスクが業務用市場において広く採用されるためにはディスク単体ではなく、ドライブを含めたトータルなソリューションとして提案することが重要であると主張してきたが、今回ソニーが12枚のディスクを単体の大容量のストレージシステムとして、放送局や映像制作プロダクション、映画スタジオなどにおける映画のアーカイブ用途などをはじめとする業務用市場に提案したことは注目される。ソニーだけでなく、今後の他のメーカの動きにも注目したい。

以上