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KINTEX、International 3D Fair レポート

2009年10月13日から10月16日まで、韓国ソウル KINTEX にて、韓国最大のエレクト ロニクスショーが行われた。今年は、その中でInternational 3D Fair 2009 が行われた。 International 3D Fair 2009 は、韓国、日本、米国、中国の3D 関係団体が協賛して、展示 やワークショップを行った。4 カ国の開催は初である。今回のホストは韓国3DRC である。
参加団体は下記の通り。

  • 日本 3DC: 3D Consortium (Chairman Mr.Shigeaki Mizushima)
  • 韓国 3DRC: 3D Display Research Center (Director Prof.Eun-Soo Kim)
  • 韓国 3DFIC: 3D Fusion Industry Consortium (President Prof.Eun-Soo Kim)
  • 米国 3D@Home (President Mr.Rich Dean)
  • 中国 C3D: China 3D Industry Association(Secretary General Mr.Bin Tang)
1. KINTEX 会場

KINTEX はソウル市の中心部から地下鉄で1 時間弱の大化という駅の近くにある。韓国企 業主体の展示であり、中小の企業ブースは説明書きがハングルになっており、国内向けで あることがわかる。

KINTEX会場 KES 会場内には、WORLD 3D EXPOの一角が設けられ、日本、韓国、中国、 米国の関係会社がブースを構えた。WORKSHOP で発表するEPSON 以 外の日本を代表する電器会社は出展していないが、上記の各国関係団体の ブースが設けられた。3D Incorporation、New Sight Japan、3D@HOME など以外に、 SkyLife などの放送業者、Redrover、Zalman、PAVONINE Korea などが、挙げられる。
LG、Hyundai やSamsung はWORLD 3D EXPO とは別に大きなブースを設けて展示して いた。以下に、WORLD 3D EXPO 関係ブースと、Samsung、LG の展示の状況をレポート する。

2. 3D 展示

放送関係では、SkyLife が3D 実験放送を会期中 の4 日間行っていた。2010 年には、3D 本放送 を開始する予定となっている。放送フォーマッ トは、Side by Side を採用する。従って、現在 商品化されているものとしては、偏光方式のTV (Xpol を使ったMIRACUBE 製など。ブースの 展示で多用)が対象となる。右図はSkyLife の 展示正面の写真である。放送実験のデモを行っ ている様子である。

現在、多くのコンテンツサプライヤが放送コン テンツを準備している。現実にスタートすれば、 日、欧、韓と3 カ国の放送受信3D-TV 市場が生 まれることとなる。

偏光方式3D TV は、多くの企業が展示している。 Zalman、Pavonine(Miracube)、LG などであ る。Zalman はmicropole、Miracube はXpol を用いたHalf-HD 偏光TV であり、LG はLCD 偏光パネルを使って、Frame Sequential のFull HD 3D も偏光眼鏡で視聴可能な方式を特に説明なくデモしていた。サイズは23“PC 用モニタ用のみならず、50”LCD も展示していた。この方式をLG としてはメインに進め るようである。

LG の50“ LCD 3D TV は、Full HD 240Hz 液晶で偏光グラスを使用する表示方式であり、 入力はHalf-HD format にもFull-HD format にも対応するMULTI-FORMAT Display と なっている。FRL の主張する方向をいち早く実現したTV として注目に値する。LG は、偏 光方式以外にFrame Sequential PDP や裸眼ディスプレイなどを展示していたが、これら は、過去の展示に対して特に新規の要素は見られない。

中国の3D 関連展示では、次の写真に示すように10Mpixel の3D still camera や3D Media player、ビデオカメラ用の3D アダプタなど発売予定として展示していた。

3D カメラの動画は1280x720 であり、スペック上は富士フィルムのカメラを凌駕する。カ メラには裸眼ディスプレイが付いており、撮影時に3D を確認できる。2010 年の早い時期 に発売する予定とのこと。

3. 3D WORK SHOP

3D Workshop から、2件をピックアップして概要を記す。

Section 1: 4) 3DTV Markets and Industry Activities (LG: Seung-Jong)

LG の発表は、3D の発展のキーはコンテンツ供給とデリバリ手段(cable, satellite, broadband) が重要であることを示し、各種フォーマット標準化動向とディスプレイ表示技 術との関係を整理した。その上で標準化の重要性を示し、更にLG としての開発内容を報告 した。
図には、関係する標準化団体とその内容を記している。また、LG のディスプレイテクノロ ジの説明があり、120Hz LCD とactive retarder の組み合わせは、デバイス側で各種フォーマットに対する広い対応力の可能性を示している。

Section 3: 4) Standardization of 3D audio and videos (Samsung: Du-Sik Park)

ディスプレイの表示方式がコンテンツのフォーマットに限定的に対応している現状は、放 送に対してもインターオペラブルな状況とは言えない。この普及のための足かせとなる事 態を解決することが必要で、各団体(SMPTE, BDA, 3D4YOU, MPEG)における標準化状況 をまとめた。その上で、MPEG をやや詳しく報告し、将来への課題を示した。また、2D 互 換3D フォーマットのMPEG における議論の一例を示していた。
これに関連して、TDV の提唱する2D+delta もある。

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